小説「カラマーゾフの兄弟」は読むべし!
「カラマーゾフの兄弟」は、今まで読んだ
小説の中で一番衝撃を受けた作品でした。
最初は横文字の名前に慣れるのが大変でした。
アリョーシャに、イワンに、スメルジャコフに。。
混乱してはページを戻して、と読んでいました。
でもある地点から、その世界観、独特の
翻訳の文章に慣れ、カラマーゾフの兄弟の
世界に一気に入り込んで行きました。
そこからは寝る間を惜しんで読みました。
夢中になりました。
カラマーゾフの兄弟には中毒性があると思います。
最初はいきなり激昂して長い台詞をしゃべりだし
たりすること、かと思えば感動にむせび泣いて
大地に接吻(!)する登場人物たちに、ついていけ
ないなあ、と思っていたのですが、読み進めるうち
にそれが普通となり、むしろ淡々としたやりとり
では物足りなくなってしまうのが不思議です。
そういった言動は別として、人間の奥底に
流れている感情は今も昔も変わらないんだ、
とカラマーゾフの兄弟を読んで知り、驚きました。
こんな劇的な物語なのに、それぞれの心理描写に
いたっては、わかるわかると共感してしまうのです。
こんな人いるいる!なども。
それぞれの人物の設定、心理描写が、
こわいほど綿密に描かれています。
私はこの作品を読んで小説は恐ろしい。
とすら感じました。
人に勧めると「難しそう・・・」と引かれることが
多い小説ですが、全然そんなことはありません。
カラマーゾフの兄弟は読み物として、
すごく面白い作品です。
未完なのが本当におしい!
その後のストーリーを知りたくてしかたない!